リチャード・ウィルソンは、詩情あふれる風景画を描き、ターナーやコンスタブルをはじめとするイギリス風景画家たちの先駆的存在となりました。
この作品の画面右には古代ローマ様式の建物が描かれています。前景に描かれた母と子、馬の手綱を引く男性は、キリスト教を主題にした絵画において、聖母子と父ヨゼフを意味します。ローマ古代文明とキリスト教文化という、西洋の二つの伝統を示す作品です。

In this painting, the right side of the picture depicts an ancient Roman-style building.
The mother and child in the foreground and the man pulling the reins of the horse represent the Virgin and Child and Father Joseph with Christian themes.
The work shows two traditions of the Western world: ancient Roman civilization and Christian culture.